ファミリードクター?ジェネラルプラクティショナー?プライマリ・ケア?

f:id:yzk4:20190411230010p:plain

 皆さんは病気かな?と思ったとき、どこのお医者さんにかかりますか?

 

 まず最初にかかるお医者さん、それがファミリードクター、あるいは、ジェネラルプラクティショナーです。日本語では家庭医、総合診療医などとなります。かかりつけ医といったほうがしっくりくるかもしれませんが、以降、GPと呼びます。

 ただ、日本ではなかなかこのGPが受け入れられなかったようで、やっとGPの専門医制度が始まったばかりです。ですので、よく行くお医者さんがGPであることはあまりないかもしれません。

 この最初にかかる医療のことを、プライマリ・ケアといいます。日本語では一次医療とかになるみたいです。じゃあ最初に大病院にかかればそこも一次医療になるの?とかいう疑問が生まれますが、そもそも、プライマリ・ケアを担うのはGPであり、そのためのGP制度というものがあります。

 GP制度というのは、最初のお医者さんは必ずGPでなければならない、というもので、なので「一次」なのですね。ご存知の通り、自分で病院を選べる日本ではGP制度がありません。

 WHO的には「プライマリケアは、ケアやゲートキーパー以上の役目であり、最初の第一線としてアクセスされ、継続的・統合的に調合されたケアを提供する保健制度の中心的な役割である。必要とされた際の第一線コンサルタントであり、短期の疾病に限らず個人の長期的な保健状態を診る」だそうです。

 最初の絵は、総合診療医のWikipediaの項目にあるエドワード・ジェンナーさんです。やたらかっこいいですね。

 

 

 GP制度がある国でのGPの割合がWikipediaに載っているので、グラフにしてみました。日本はありません。

 f:id:yzk4:20190411233539p:plain

 アイルランドはGP率66%だそうです。すごいですね。特に英国方面はGPに力を入れているそうです。

 

 GPがいると、何がいいのでしょうか?今のかかりつけ医でよくない?自由に病院に行けるほうがよくない?というか、それって内科じゃない?

 

 どうも医師の間でも、GPと内科医の違いが分からないことが多いそうです。とある記事にある表です。さっぱり分かりませんね。

 f:id:yzk4:20190411235947p:plain

 分かりやすいのは、外来メインか入院メインかですが、これは単に働く場所ですよね。他の記事等を見てもスッキリ説明してくれているものは見当たらないのですが、どうも地域包括ケア的な働きを求められているのがGPみたいです。でも一般人から見るとよく分からないですよね。

 

 でも日本ではまだまだ始まったばかりの、よちよち歩きの制度です。これからの日本のGPが作る医療の未来に期待していきましょう。