薬の自動販売機

 薬(医薬品)を買うときに、どこで買うかというと、ドラッグストアで買います。

 調剤薬局で買う人はあんまりいないんじゃないでしょうか。なぜか。面倒だからだと思います。問診票を書かないといけなかったりするかもしれません。気軽に買えることがポイントであり、気軽に買えないなら医師にかかります。

 

 簡単にを追求するなら、そもそも自動販売機で売ってくれないものでしょうか。

 規制の関係で、日本ではおいそれと自動販売機で販売するわけにはいきませんが、海外ではいくつか事例があります。

 

 こんな話題もあります。

www.news-postseven.com

「アメリカやイギリスには『リフィル処方箋』というものがあって、一定期間であれば1枚の処方箋で、患者が病院を受診することなく複数回薬を受け取ることができる。同じ薬をもらうためだけにいちいち医療機関を受診するのは非効率だということで始まった制度です。アメリカではリフィル処方箋を持っている人がネットで注文すれば、指定の自動販売機に薬局が薬を届け、それを後日取りにいくといったシステムもできている。自動販売機はウォルマートのようなスーパーなどに置いてある。日本でもリフィルの導入が何度も議論されましたが、厚労省は認めませんでした」

 

 こちらは、遠隔診療と組み合わせた中国の販売機です。

www.msn.com

 具体的には、日本のマイナンバーカードに相当する身分証明書を挿入すると、対応可能な医師のリストが表示される。医師を選ぶと、オンラインでその医師とビデオ通話になる。自分の症状を言い、医師に診察してもらい、処方箋を出してもらう(「薬ひょうたん」が印刷する)。隣の自販機に在庫がある薬であれば、そのまま薬が出てくる。自販機にない薬や煎じる漢方薬の場合、オーダーがそのまま工場まで送信され、患者の指定するところに届けられる仕組みだ。

 

 中国でもう1つ有名なものといえば、平安グッドドクターです。こちらの自動販売機も遠隔診療です。

小型AI無人クリニックが登場、中国モバイル医療スタートアップが示す「医療の未来」 | AMP[アンプ] - ビジネスインスピレーションメディア

ドクターのKPIは「顧客満足度」 毎日37万人を診察する、平安グッドドクターのAI技術 - ログミーBiz

【図解】平安医好生(Ping An Good Doctor)による平安保険のコミュニケーション戦略 - dataway

 

 日本の自販機メーカーではトライしようとしていそうなところはあります。

生体認証できる自販機発売。ライブチケットや調剤薬品の受取などを想定 - Engadget 日本版

 

 薬ではないですが、なんか元気ほしいな、というときに、栄養ドリンクを自動販売機で買うことはあります。

アサヒ飲料株式会社と自動販売機による製品販売に関して提携 | 大正製薬

 

 OTC医薬品は、Over The Counterですから、自動で出すわけにはいかないのでしょうが、中国の例みたいに、印刷だけして店内で買うとか、そういったものがあってもいい気がします。

 わざわざ箱だけ置くみたいなことしないで済むと思うのですが。